セカンドキャリアにキャリアコンサルタントが選ばれる理由
2026年01月14日
人生の節目を迎えたとき、多くの方が「これまでの経験をどう活かすか」を考えます。
セカンドキャリアとは、出産・育児、役職定年、早期退職、定年退職などの大きな転機を経て、新たな働き方や人生設計を始めることを指します。
そのセカンドキャリアの選択肢として、近年注目されているのが「キャリアコンサルタント」という国家資格です。
目次
なぜキャリアコンサルタントがセカンドキャリアに適しているのか
これまでの経験が最大の武器になる
キャリアコンサルタントは、相談者のキャリア形成を支援する専門家です。この仕事の特徴は、豊富な社会人経験そのものが価値となる点にあります。
実際に、キャリアコンサルタント資格登録者の年齢層を見ると、50代が最も多く、次いで60代となっています。これは、人生経験や職務経験を重ねた世代が、この資格を活かして活躍していることの証です。
人事、営業、マネジメント、プロジェクト推進、さらには教育、技術職など、様々な職務で培った経験は、相談者に寄り添う際の引き出しとなります。業界や職種が異なっていても、その経験こそが「多様な相談者に対応できる強み」に変わるのです。
長期的に続けられる仕事
キャリアコンサルタントは、体力勝負の仕事ではありません。対話を通じて相談者を支援する仕事のため、知識と経験を重ねるほど価値が高まる職業です。
実際に、長年にわたって現場で活躍されている方も多く、自分のペースで長く続けられる点も魅力の一つです。
多様な働き方が選べる
キャリアコンサルタント資格取得後の働き方は多岐にわたります。
主な活躍の場
- 人材紹介会社・人材派遣会社
- 企業の人事部門
- 大学・専門学校のキャリアセンター
- ハローワークなどの公的機関
- 独立開業(フリーランス)
- 企業研修講師
正社員として再就職する道もあれば、副業から始めて徐々に独立する道もあります。ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる柔軟性があります。
セカンドキャリアとしての実現可能性
年代別:キャリアコンサルタント資格の活かし方
セカンドキャリアとして資格を活かす方法は、年代やライフステージによって異なります。
30代:スキルの転身期として
| 強み | 新しい専門性を身につける柔軟性と体力がある時期 |
|---|---|
| 活かし方 | 副業や週末活動から始めて実績を積み、将来的な独立や転職の選択肢を広げる |
| ポイント | 現職での経験と並行して、段階的にキャリアコンサルタントとしての実務経験を蓄積 |
40代:経験を活かす転換期として
| 強み | マネジメント経験や専門知識が充実し、相談者に深い共感と具体的アドバイスができる |
|---|---|
| 活かし方 | 企業内キャリアコンサルタントとして人事部門で活躍、または社外での相談業務と両立 |
| ポイント | 家族とのライフプランも視野に入れながら、無理のないペースで活動を開始 |
50代:経験価値が最大化する時期として
| 強み | 長年の職務経験が最も価値を発揮し、幅広い相談に対応できる引き出しがある |
|---|---|
| 活かし方 | 独立開業や、企業の外部アドバイザーとして専門性を活かした活動 |
| ポイント | 定年後も続けられる「生涯現役」のキャリア設計として位置づける |
60代:豊富な経験を活かした専門家として
| 強み | 長年のマネジメント経験と人生経験による、高い専門性と信頼感 |
|---|---|
| 活かし方 | 企業の顧問・アドバイザー、エグゼクティブ層へのキャリア支援、経営者向けコーチング、福祉、病気と仕事の両立支援 |
| ポイント | 経済的な側面だけでなく、「培った専門性を次世代に継承する」「組織の重要な意思決定に貢献する」という視点を大切に |
このように、どの年代でもキャリアコンサルタントとしての活躍の道があり、それぞれの強みを活かせる働き方が存在します。
自分のペースで進められる
キャリアコンサルタントへの道は、一つではありません。多くの方が以下のような柔軟なスタイルで活動を始めています。
【活動スタイルの例】
- 現職を続けながら週末に相談業務を行う
- まずは知人や地域の支援活動から経験を積む
- 企業の外部相談員として活動する
- 独立開業して本格的に事業を展開する
大切なのは、ご自身の状況に合わせて選べる選択肢があるということです。「こうしなければならない」という決まった道はなく、あなたらしい形でキャリアコンサルタントとして活躍できます。
社会的ニーズの高まり
日本では、働き方改革やキャリア自律の推進により、キャリアコンサルティングの重要性が高まっています。
企業におけるキャリア支援の充実や、公的機関での相談体制の強化など、キャリアコンサルタントの活躍の場は広がり続けています。あなたの経験を必要としている人が、確実に存在しています。
セカンドキャリアでキャリアコンサルタントを目指す際のポイント
1. 資格取得のための準備
キャリアコンサルタントは国家資格です。受験資格を得るためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
| 受験資格のルート | 内容 |
|---|---|
| 養成講習の修了 | 厚生労働大臣が認定する講習(150時間以上)を修了 |
| 実務経験 | キャリアコンサルティングの実務経験3年以上 |
| 技能検定合格 | キャリアコンサルティング技能検定の学科試験または実技試験に合格 |
多くの方は「養成講習」を受講して受験資格を得る道を選んでいます。
2. 養成講習を選ぶメリット
セカンドキャリアとしてキャリアコンサルタントを目指す際、養成講習の受講には以下のメリットがあります。
実践的なスキルが段階的に身につく
カウンセリングの基礎から応用まで、現場で活かせる技法を習得
自分自身のキャリアを見つめ直す機会
職務経歴の棚卸しやライフロールの振り返りを通じて、自身のセカンドキャリア設計にも活用できる
多様な受講生との出会い
異なる業界・職種の人々との交流が、新しい視点と人脈をもたらす
試験への確実な準備
資格試験に必要な知識と実践力をバランスよく習得し、自信を持って臨める
最新の実務知識の獲得
キャリア支援に関する制度や労働市場の動向を学び、資格取得後すぐに活躍できる土台を整える
3. 学習と現職の両立について
セカンドキャリアを考える段階では、多くの方が現在の仕事を続けながら資格取得を目指します。
養成講習には、働きながら受講しやすいよう配慮されたコースも用意されています。
- 通学型:週末や平日夜間に開講
- オンライン型:自宅で受講可能
- 通学・オンライン併用型:柔軟な学習スタイル
ご自身のライフスタイルに合わせて選択できるため、無理なく学習を進められる環境が整っています。
まとめ:あなたの経験が誰かの未来を照らす
セカンドキャリアとしてキャリアコンサルタントを選ぶことは、これまで積み重ねてきた経験を、新しい形で社会に還元する道です。
誰かのキャリアに寄り添い、その人の可能性を引き出す支援は、大きなやりがいをもたらします。そして何より、あなた自身が培ってきた経験や知見が、そのまま価値となる仕事です。
監修者:CMCA理事長須藤和之
複雑化している社会において、キャリアコンサルタントとして、一人ひとりの生き方としてのキャリアに寄り添い、相談者が自分で納得できる答えにたどり着くまで伴走します。 今のままでいいのか迷う気持ちにも丁寧に向き合い、前向きに歩み出すきっかけづくりを支援しています。