キャリアコンサルタントとダブルライセンスで広がる可能性
2025年12月15日
キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成を支援する国家資格です。働き方が多様化する現代において、企業・教育機関・公的機関など様々な場面でキャリア相談のニーズが生まれています。
この資格を活かす方法は人それぞれです。企業内で人事・研修担当として活用する方、独立してキャリア相談を行う方、副業として活動する方など、多様な働き方があります。その中で、既に他の専門性をお持ちの方や、さらに専門性を深めたいとお考えの方にとって、ダブルライセンスという選択肢もあります。
目次
ダブルライセンスという選択肢
ダブルライセンスとは、異なる分野の資格を組み合わせて持つことを指します。キャリアコンサルタントの場合、既に他の専門資格をお持ちの方がキャリア支援のスキルを加える、あるいはキャリアコンサルタント資格取得後に関連分野を学ぶという、どちらのパターンも考えられます。
あくまで一つの選択肢として、相性が良いとされる資格の例をご紹介します。
人事・労務系の資格との組み合わせ
社会保険労務士
企業の労務管理の専門家である社労士と、個人のキャリア形成を支援するキャリアコンサルタントを組み合わせることで、企業と従業員双方の視点を持った提案が可能になります。また、社労士として従業員と面談する際に、キャリアコンサルタントのスキルを活かすことができます。
衛生管理者
労働安全衛生の知識とキャリア支援を組み合わせることができます。企業内で従業員の健康管理とキャリア形成の両面から支援したい方に適した組み合わせです。
ライフプラン系の資格との組み合わせ
ファイナンシャルプランナー(FP)
キャリア選択には経済的な側面も深く関わります。FP資格を持つことで、転職や独立を考える方へ、ライフプランを踏まえた相談対応ができるようになります。
カウンセリング系の資格との組み合わせ
産業カウンセラー
キャリアコンサルタントと同様に傾聴を重視する資格です。心理面への理解を深めることで、より丁寧なキャリア支援につながる可能性があります。
メンタルヘルス・マネジメント検定
比較的取り組みやすい資格として、メンタルヘルスの基礎知識を習得できます。キャリア支援における心の健康への配慮を深めたい方に向いています。
教育・研修系の資格との組み合わせ
職業訓練指導員
公的職業訓練の場でキャリア支援を行いたい方に適した組み合わせです。技能指導とキャリア相談を一体的に提供できます。
ダブルライセンスを考える際のポイント
自分のペースで検討する
資格取得は目的ではなく手段です。まずはキャリアコンサルタントとしての活動を始め、実務の中で「もっとこんな支援がしたい」という具体的なニーズが見えてから検討するのも一つの方法です。
すでに持っている専門性を活かす
すでに専門資格や実務経験を持っている方は、その経験とキャリアコンサルタント資格を組み合わせることで、独自の強みを発揮できます。新たに複数の資格を取得する必要があるというわけではありません。
経験も大切な専門性
資格だけでなく、これまでの職務経験や人生経験も、キャリア支援において重要な要素です。営業、接客、事務、技術職など、あらゆる経験がキャリア相談の場面で活かされます。
キャリアコンサルタント資格取得への第一歩
キャリアコンサルタント試験の受験要件
主な受験要件は以下の通りです。
| 受験要件 | 内容 |
|---|---|
| 養成講習修了 | 厚生労働大臣が認定する養成講習の修了 |
| 実務経験 | キャリア相談の実務経験が3年以上 |
| 技能検定合格 | 技能検定キャリアコンサルティング職種の合格/td> |
多くの方が養成講習を受講して資格取得を目指しています。実務経験がなくても受験資格が得られる道筋として選ばれています。
養成講習で学べること
養成講習では以下の内容を体系的に学ぶことができます
- キャリアコンサルティングの社会的意義
- キャリアコンサルティングに必要な知識
- キャリアコンサルティングに必要な技能
- キャリアコンサルタントの倫理と行動
実践的なロールプレイやケース検討を通じて、実務で使えるスキルを身につけながら、試験対策も行えることが養成講習の特徴です。
養成講習の選び方
複数の実施機関が様々な形態で講習を提供しています
- 通学型:対面でのロールプレイを重視したい方向け
- オンライン型:仕事や家庭と両立しながら学びたい方向け
- 併用型:両方のメリットを活かしたい方向け
自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選ぶことができます。
まとめ
キャリアコンサルタント資格は、様々な形で活かすことができる国家資格です。その上で、自分のキャリアプランや目指す支援のあり方に応じて、他の専門性と組み合わせることも検討できます。
大切なのは、「何の資格を持っているか」よりも「どのような支援をしたいか」という想いです。まずはキャリアコンサルタント資格の取得を目指し、実務を通じて自分らしい支援のスタイルを見つけていくことをおすすめします。
監修者:CMCA理事長須藤和之
複雑化している社会において、キャリアコンサルタントとして、一人ひとりの生き方としてのキャリアに寄り添い、相談者が自分で納得できる答えにたどり着くまで伴走します。 今のままでいいのか迷う気持ちにも丁寧に向き合い、前向きに歩み出すきっかけづくりを支援しています。