オンライン面談で関係構築力を飛躍させる秘訣

2025年08月18日

オンライン面談で関係構築力を飛躍させる秘訣

オンラインだと相談者との距離感が掴めない」「画面越しでは信頼関係が築きにくい」—コロナ禍以降、多くのキャリアコンサルタントが抱える悩みです。
しかし、適切なテクニックを身につければ、オンライン面談でも対面以上の関係構築が可能です。画面の向こうの相談者の心を開く実践的な秘訣をお伝えします。

オンライン面談特有の課題を理解する

失われる非言語情報

対面では自然に感じ取れる細かな表情の変化、身体の動き、空気感がオンラインでは限定的になります。
特に下半身の様子や全体的な姿勢が見えないため、相談者の状態を読み取る情報が大幅に減少します。

心理的距離の拡大

画面という「壁」の存在により、物理的にも心理的にも距離を感じやすくなります。
また、自分の顔が常に見えることで相談者が自意識過剰になり、本音を話しにくくなる傾向があります。

技術的ストレス

音声の遅延、画面の乱れ、操作への不安などが、面談の集中を妨げる要因となります。

開始5分で決まる!オンライン信頼関係構築法

事前準備で安心感を演出

環境チェック

・背景は無地または落ち着いたバーチャル背景

・上半身がしっかり映る角度(目線がカメラより少し下に来るよう調整)

・明るく自然な照明(顔に影ができないよう注意)


技術面の配慮

・接続テストを事前に実施

・予備の接続手段(電話番号など)を共有

・「何かあればすぐにお知らせください」の一言

開始時の「つながり作り」が鍵

対面以上に意識的な関係構築が必要です。


効果的な開始フレーズ

・「今日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○さんのお顔が見えて嬉しいです」

・「音声は聞こえていますでしょうか?何か気になることがあれば遠慮なくお知らせくださいね」

・「リラックスしてお話しいただけるよう心がけていますので、お気軽に」


避けるべき開始パターン

・いきなり本題に入る

・技術的な説明が長すぎる

・形式的すぎる挨拶

画面越しの非言語コミュニケーション強化術

アイコンタクトの錯覚を作る

カメラ目線テクニック

・カメラレンズを見て話す(画面の相談者を見るのではなく)

・カメラ周辺に小さな矢印シールを貼って意識付け

・話している最中の7割はカメラを見る

表情と身振りを1.5倍大きく

画面越しでは表情が伝わりにくいため、意識的にオーバーアクションを心がけます。

具体的なテクニック

・うなずきは通常より大きく、ゆっくりと

・笑顔は口角を意識的に上げて

・手の動きを胸元で見えるように

声のトーンで感情を伝える

視覚情報の制限を聴覚で補います。

声の使い分け

・共感時:トーンを下げて、ゆっくりと

・質問時:語尾を上げて、明るく

・沈黙の後:優しく温かい声で

画面共有を活用した参加型面談

視覚的ツールで集中力維持

長時間の画面視聴は集中力を削ぎます。適度な画面共有で相談者の参加感を高めましょう。

効果的な画面共有例

・価値観チェックシートを一緒に記入

・キャリアマップを共同作成

・求人情報を一緒に確認

「一緒に作業している」感覚の演出

参加型のフレーズ

・「では一緒に見てみましょう」

・「○○さんならどう思われますか?」

・「私も同じ画面を見ているので安心してくださいね」

オンライン特有のトラブル対応術

技術的問題への事前対策

音声トラブル時

・「聞こえていますか?」を3秒間隔で確認

・チャット機能で「音声が聞こえません」メッセージを準備

・電話への切り替えを素早く提案

画面フリーズ時

・「画面が止まってしまったようですね。一度退出して再入室しましょう」

・焦らず、相談者の不安を和らげる声かけ

トラブルを関係構築に変える

ポジティブリフレーミング

・「こういう時こそお互いの協力が大切ですね」

・「一緒に乗り越えることで、より親しみを感じます」

・「完璧でなくても大丈夫という安心感を持っていただけたでしょうか」

終了時の印象を決定づける工夫

デジタル疲労への配慮

「長時間画面を見ていただき、お疲れさまでした」という気遣いの言葉で、相談者の努力を認めます。

次回への期待感醸成

効果的な終了フレーズ

・「今日お話しいただいたことを、次回までにじっくり考えてみますね」

・「また○○さんとお話しできることを楽しみにしています」

・「何かご質問があれば、いつでもメールでお知らせください」

実践者の声

オンライン面談に特化したスキルを身につけたキャリアコンサルタントからは以下の変化が報告されています。

・「相談者から『オンラインの方が話しやすい』と言われるようになった」

・「距離の心配をしていたが、むしろ集中して話せる環境だと実感」

・「技術的な小さなトラブルが、逆にお互いの距離を縮めるきっかけになった」

まとめ

オンライン面談は制約もありますが、適切な準備と技術があれば、対面以上に集中した質の高い関係構築が可能です。
また、オンラインの方がよりカジュアルにキャリアコンサルティングを受けられる印象もあります。時間と場所を選ばないため、多くの方のサポートをするチャンスととらえて、どんどんオンラインも活用していきましょう。

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